苦労多き看護の仕事

看護業務に従事していると、苦労を味わうことも多いでしょう。看護の現場は一つのミスが大きなアクシデントにつながりかねないため、失敗が許されません。常に緊張感を持って看護業務に取り組む必要があるので、無事に勤務を終えることができれば達成感につながりますが、精神的な負担は少なくないと言われています。また、時には、痛々しい姿の急患が担ぎ込まれてくる光景や、患者が亡くなる場面を目にすることもあり、他人の苦しみにどう寄り添うのかという点についても大きな悩みになっているようです。

それから、病棟勤務の看護師の場合は、24時間体制で患者をケアするため、交代制で勤務することになります。2交代制の場合は夜勤の勤務時間が16時間になってしまうことが多く、体力面での負担も大きくなります。夜勤では仮眠をとる時間が設けられていますが、患者の様態が急変したり、ナースコールが続くと十分に休めなくなってしまいます。通常であれば難なく対応できるケースでも、疲労がたまった状態で対応することになると、苦労を感じやすくなります。しかも、看護師の仕事は土日祝日とは関係なくシフトが組まれるので、一般企業に務めている友人や恋人と予定が合わない場合もあるでしょう。

このように、看護師の仕事はやりがいがある一方で、様々な苦労もあります。したがって、理想ばかりを抱いていると挫折してしまう可能性もあります。理想と現実との間でギャップを感じないためにも、看護師向けの書籍やWebサイトなど読み、新人のうちから医療現場の実情を調べ、柔軟に内応していくコツを学んでおくことをおすすめします。